20年ほど前(2002年)の話です。
公立学校の『完全週休二日制』に合わせて学習指導要領が改訂されました。
官公庁や銀行、郵便局、大手企業などで土日休みが定着し、学校教育でも子どもたちにゆとりを持たせようということで、週休二日制にあわせ学習指導要領の見直し・段階的に移行措置・教育内容(約3割)削減となり、『ゆとり教育』と言われました。
「知識の詰め込みをやめる」「環境・国際理解などを取り入れた総合学習」「自分で考えることを中心とした授業」をうたい文句にしていましたが、同時に「学力の低下」が心配されました。そして、学力低下を防ぐためせっかくできたゆとりの時間を利用して塾に通う子どもたちが大勢出るだろうとも予想されました。(本末転倒! 何のためのゆとり、誰のためのゆとりなのかがわからなくなってしまいますね。)
それから、20年。
今度は、学力低下を理由に『週休二日制』はそのままで(公立小中学校では、土曜日に行事などを入れて登校させることは増えたようですが)、学習指導要領が改訂され、教科書の内容が再びボリュームアップしました。(臨機応変というか、子ども達の未来を真剣に考えているというか、それでも現場は振り回されていると感じます。)
さて、20年後はどうなっているのでしょうか?
教科書のボリュームがどうなろうと、子どもたちには、心の豊かさを失わずに、自ら学ぶ力や社会で生きていくための力を十二分に身につけていてほしいです。
学校、家庭、地域…は、協力して子ども達の未来を夢あるものにしなければなりません。
「子ども達にとって何が一番大切なのか」を考えながら…。
「どうぞ~」と持って来てくれました。
おいしくいただきました!)