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『平和?』 (2022.8.15.)
2022.08.15 校長ブログ
1945年8月15日、光復節(解放の日)、太平洋戦争が終わった日です。だから今日は、平和と戦争について考えてみたいと思います。
随分昔の『天声人語(朝日新聞)』にピクシーの言葉がのっていました。「なぜ日本はこんなに平和なのか、考えることがある。過去の戦争体験から、多くを学んだからだと思う。だから譲り合い、話し合う。トラブルは話し合えば解決するんだ。人が死ぬ戦争だけは絶対に許せない。」ユーゴ出身のストイコビッチ(民族紛争のただ中でサッカーワールドカップにも制裁措置のため出場できなかった体験を持つピクシー)だからこそ、ものすごく実感がこもっていました。
でも、日本ってそんなに平和なのでしょうか?
確かに戦争はありませんし、他国に比べると、かなり安全な国と言えます。でも、多くの弱い人々の生きる権利が、未だに十分には認められていませんし、政治家や道行く人々の言葉を聞いたり、行動を見たりしていると時々「自分だけが良かったらいいの?」と思います。
「平和」の「平」の字は、「平ら」・「平らげる」とも読みます。強い国、弱い国、豊かな国、貧しい国の凹凸がなくなって平らになれば、ある意味、平和と言えるでしょう。でもこれまでの平和は、どちらかというと強い国が弱い国や反抗する国(人々)を打ち負かして、平らげて支配することによって作り出されてきたようです。
「平和」の「和」の字は、「人々が声を合わせる」という意味を持ちます。平和は、私たち一人一人が声を出し、心を合わせて作り出していくもの。強い軍隊や武器によって、経済的圧力によって作り出されている現在の状態はやはりどこかおかしい、みせかけの平和状態なのです。
沖縄のことを考えるだけでも日本はまだまだ戦争が終わっていないと思えるのですが、、、それとも沖縄は、日本ではないのでしょうか?