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『はやい?おそい?』 2022.8.30.

2022.08.30 校長ブログ

 2学期が始まりました。学校行事もたくさんあって、子どもたちの活躍の場もいっぱいです。

運動会と言えば、いい思い出がたくさんあると言う人は、たぶん足が速くてリレーの選手にも選ばれたことがある!と言う人でしょう。あんまりいい思い出がないと言う人は、反対に足が遅くて恥ずかしい思いをたくさんした!と言う人でしょう。でも本当に子どもたちにとってそうなのでしょうか? (足が速いとカッコよくて、遅いとカッコわるいと思っているのでしょうか?、、、)大人が考えているほど、または昔ほど、そういうことはなくなってきているような気もします。

 ちょっと意味の違う話になりますが、「あるあるそんなこと!」という話を紹介します。草野球でホームラン性のあたりを打ってゆうゆうとホームインできるのにわざとゆっくり走って返球を待ち、クロスプレーを楽しもうとする子。図工の時間に絵を描いていて「そろそろ給食だから、片付けないとね!」と言うと「そんなにあわてなくてもいいよ。」とまるで人ごとのように話しつつ、楽しそうに筆を動かし続けている子。暑い日にアイスクリームを食べていて、いくら「とけてるよ!!」と忠告してあげても、どろどろになってもおいしそうに食べている子。同じくかき氷を食べていて、シャーベットのようになるまでシャカシャカとスプーンで氷をかき混ぜ続けている子。

 時間をかけてゆっくり、じっくり、楽しむというのは実は子どもの特権なのかもしれません。大人(特に親)は、ついつい「早く!早く!」を連発してしまっていますが、たまには、周りの景色がさっと過ぎてしまう新幹線ではなく、ゆっくり眺めながら、時には臭いをかぎながら走る鈍行列車の方がいいなと思う大人の気持ちと似ているのかもしれません。  運動会もそんな気持ちで見るとまたひと味ちがうものになるかもしれません。

     (小学校・もう一つの掲示板より)