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『同じ、ちがう』 (2022.9.5)

2022.09.05 校長ブログ

 子どものころ、図工が好きでした。特に工作は、大好きでした。正月にはお年玉でプラモデルを買うのを、とっても楽しみにしていました。プラモデルは、部品を切り離して、説明書を見ながら組み立てていくのがおもしろくて好きだったように思うのですが、図工の工作の時間では、自分が作るものを考えていく時間が、そして、自分の作品を作り上げていく時間が楽しくて仕方なかったように思います。自分のアイディアを作品の中に表現することが楽しかった、と言えば、ちょっとカッコよすぎますが、要するに、他人のまねをするのが大きらいで、他人とは違う物を作ろうとしていたようです。この点では、今、教師として、子ども達を見ていると、物足りなく感じることがよくあります。もっと完成度を高めて欲しいのに(まだ途中のようなのに)「これでいいねん!」とあっけらかんと言ってしまう子ども達には、「もうちょっと、何かあとひと工夫!」と、ついつい言葉をかけてしまいます。  ところが、学校生活においては、いつも、多数側にいたように思います。つまり、なるべくはみ出さないでおこうとしていました。いいえ、はみ出す事ができるのにわざとしていなかったのではなく、そうする事など考えもしなかったと言う方が正しいでしょう。みんなと同じであること、なるべく目立たない事をよしとしていたように思います。今考えると、いわゆる『良い子』をしていたようです。それに比べて、建国の子ども達の実に堂々としていること!(もちろん、全員という訳ではないのですが)人と違っていても何とも思っていないというか、、、ひとりひとりが自分らしさをしっかり発揮しているというか、、、—子ども達はそんなことを何も考えていないでしょうが—そういう子ども達を見ているとこちらがうれしくなってきます。

         (6年生サムルノリ 発表予行練習)