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If I must die
2024.10.15 高等学校 中学校 中学・高等学校 校長ブログ
『If I must die』
If I must die,
you must live
to tell my story
to sell my things
to buy a piece of cloth
and some strings,
(make it white with a long tail)
so that a child, somewhere in Gaza
while looking heaven in the eye
awaiting his dad who left in a blaze–
and bid no one farewell
not even to his flesh
not even to himself–
sees the kite, my kite you made,
flying up above
and thinks for a moment an angel is there
bringing back love
If I must die
let it bring hope
let it be a tale
『もし、私が死ななければならないなら』
もし、私が死ななければならないなら
あなたは生き続けなければならない
私の物語を語り継ぐために
私のものを売るために
一切れの布と数本の糸を買うために
(白く長い尾のあるものを)
そうすれば、ガザのどこかにいる子どもが
天を見つめるなかで
炎に焼かれて去った父を待ちながら—
誰にも別れの言葉を告げないまま
肉体にも
自分自身にさえも—
あなたが作ってくれたその凧が
あなたが作ってくれたその私の凧が
空高く舞い上がり
ほんの一瞬、天使がそこに現れて
愛を取り戻してくれるから
もし私が死ななければならないなら
それが希望をもたらすものでありますように
それが語り継がれる物語になりますように
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これはリフアト・アライール(Refaat Alareer)氏の詩です。彼はガザ・イスラム大学の教授で詩人であり、パレスチナ人の権利を訴え続けましたが、2023年12月、イスラエル軍の空爆により亡くなりました。どちらを支持するということではなく、世界中の戦争を止めたいと願う人々の間で、今この詩が謳われています。
戦争の世紀と言われた20世紀を超えて私たちは平和な世界を希求したはずです。しかし、今も世界の各地で戦争が続いています。どんな正義の理屈も人の命を奪うことの理由にはなりません。
私たちは学校で子どもたちの命を守り、平和な社会で一人ひとりの幸せを願い、この不確実な世界で生きていくとき、多様な価値観を持つ他者への理解、自他の尊重無くしては成り立たないことを伝えたいと思っています。理不尽と思われる中から一筋の共有できること、相手の善意を見つける力を養い、私たちは憎しみの連鎖を断たなければいけません。私たちのすぐそばから。