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高2 修学旅行 in Seoul
2024.10.26 高等学校 中学・高等学校 校長ブログ
2024年10月22日から25日迄の3泊4日、高校2年生は韓国、ソウルに修学旅行に行ってきました。
一日目は大韓民国と朝鮮民主主義人民共和国を分ける軍事境界線をのぞむ統一展望台~自由の橋を訪問。1953年以来、2分された国家の課題、悲哀を目の当たりにし、生徒たちはそれぞれに思いを胸にしたようです。あいにく天候は雨で霧がかかっていましたが、それでもうっすらと北側の影が伺え、いつもは陽気な生徒たちが、この時ばかりは静かにじっと案内の方の話に耳を傾けていました。
二日目には、大学めぐりと大学生ボランティアによるソウルの街の探索がありました。午前中に慶熙大学を訪問。
大学紹介の後、学食で昼食をいただき、一時大学生気分を味わいながら更にそのあと、延世大学、高麗大学を訪問しました。短い時間でしたが、名門大学の圧倒的に壮大で華麗なキャンパスに生徒たちは大きな憧れを抱いたようでした。また延世大学では今回韓国の女性作家で初めてノーベル文学賞を受賞した韓江さんの懸垂幕を目にし、二重の感激がありました。そしてそのあとは本物の(?!)大学生ボランティアと、それぞれのチームで決めた目的地に向かってソウルの街を散策し、心もおなかもいっぱい楽しみ、学んだ一日となりました。
三日目には廣南高校との交流が午前中にありました。廣南高校の生徒たちは2日前まで、試験中だったということで、前日遅くまで交流のための準備をしてくれたそうです。互いの学校で準備した説明や挨拶を交わし、アイスブレイクや韓国の民俗遊び、休憩時間には人工芝の運動場で男子が一緒にサッカーに興じ、涼しいソウルでひと時いい汗をかく場面もありました。廣南高校の校長先生をはじめ諸先生方、そして生徒の皆さんの心温まる交流に、本校生徒たちは心から感謝した様子で別れを惜しんでいました。
午後からは水原(スウォン)のスターフィールドというショッピングモールに行きましたが、そこで見た図書館はとんでもなく特別な場所でした。3階吹き抜けの大きなフロアに階段状の通路の左右を天井まで届く本棚が立ち並び、本好きにはもちろん、そうでなくてもここで一日を過ごすことの贅沢な時間を思わず想像させるようなおしゃれで不思議で荘厳な空間でした。
そしていよいよ最終日。明洞を離れ、世界で3つしかない文字の博物館のうちの一つ、韓国にできたばかりの「国立世界文字博物館」を目指しましたが、残念ながら渋滞のため、見学の時間が短くなってしまいました。ここは改めてもう一度訪ねてみたい場所となりました。
4日間を通して、失敗も含めて生徒たちは実に互いを支えあい、自律的に行動しました。日々の振り返りを各班ごとに発表し、反省をし、学校で学んだ韓国語を実践で使う機会をたくさん得ました。また生徒たちは日本とは違う文化に触れ、本当の意味で意義深い良い修学旅行となったように思います。韓国の経済発展のようすや先進的な技術がインフラの中に色々と見え、5年前、10年前とは違い、どんどん変化する様子に驚きましたが、そんな魅力がいっぱいの町とも別れを告げ、全員無事に帰路に着きました。
最後に、生徒の皆さん、本当によく頑張りました!
そして担任団の先生方、添乗員の方々、この活動を支えてくださったすべての皆様、ありがとうございました。