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中学3年理科の授業
2018.12.17 中学校
今日の中学三年の単元「宇宙」の授業で、生徒たちは約4万kmと求められている地球一周の長さを推定することに挑戦しました。
はじめに、ギリシャ時代のエラトステネスが次のように地球一周の長さを推定した歴史的な話をしました。彼は、エジプトの交易都市であるシエネとアレクサンドリアが800km離れており、それらの夏至における太陽の南中高度に7.2度の違いがあることを利用して、地球の大きさを推定しました。子供たちは、地球を一周することが実際にできないのに推定することができることに、「推定方法を考えた学者がすごい!」と感銘を受けていたようすでした。
次に、これをよりイメージを沸かせるため、緯度の一秒(1度の3600分の1)における扇形の弧の長さ(一周の129万6千分の1)を運動場に出て測定してみました。Google map で緯度が1秒変わるまで、一列に並んで「1歩、2歩、3歩、・・・・」と声をそろえながら歩きました。何度か繰り返して行う中で、はじめは寒さに負けずに頑張りましたが、最後は寒さに負けて徐々に列が崩れることに・・・。最後には、1秒の弧の長さが約30mであり、30 m×129万6000=約4万kmを求めることができました!子供たちから、「自分たちでも測定することができることを知って驚いた!」など感想があり、科学的手法に感銘を受けていた様子が見られました。